東都紙器ジャーナル

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非木材紙への発色の難しさ 〜ただの色ではなく「伝える色」へ〜

化粧箱は商品イメージやコンセプトを伝える大事なブランディングツールであり、商品の一部といっても過言ではありません。そのことから、形状だけでなくその「質感」にもこだわりを持たれるお客様も多くいらっしゃいます。

最近では、無添加やオーガニックコスメ等「ナチュラル」な商品コンセプトを表現できるような質感(ざらついた手触り等)、企業のCSR活動の一環として環境にやさしい化粧箱の利用、などの理由から非木材紙をご希望されるお客様が増えてきました。

非木材紙とは、針葉樹及び広葉樹以外の、植物繊維を原料とした紙です。 森林伐採の軽減・資源の有効利用といった環境にやさしい紙として注目されていると共に、木材紙にはない独特な風合い・質感を持った種類が多いことも魅力です。

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非木材紙にはいくつかの種類がありますが、よく使われるもののひとつに「bagasse(バガス)」と言われるサトウキビの糖汁を絞ったカスで作られたものがあります。 パール紙やメタル紙と違って光沢がなく、マットでざらざらした質感のものが多いのが特徴です。

非木材紙への色の再現 ———
トライ&エラーを繰返し、ノウハウを蓄積

このように近年 注目度の高い非木材紙ですが、印刷時にインクを吸って色が沈んでしまうため、カラーチップ通りに色を表現することができないという大きな難点があります。

弊社でも、過去にはこの「色の再現」のために毎回トライ&エラーと分析を繰返し、とても大変な思いしました。おかげ様で現在では、コツや感覚がノウハウとして蓄積され、また色校正技術・印刷技術の高いパートナー会社との連携もあり、短い工程でお客様のご期待にお応えすることができるようになって参りました。

とはいえ、もちろん未だ非木材紙への色の再現は簡単ではございません。 複数回の色校正の工程を経て、相談を重ねながら、お客様ご納得がいくまで対応いたします。

非木材紙への紙材変更で大幅なコストダウンに成功

非木材紙は、価格も比較的安いのでうまく活用すればコストダウンが見込めます。
状況を鑑み、紙材の変更によるコストダウンのご提案をさせていただくこともございます。

例えばあるお客様は、以前 特殊紙の「ヘリオス」という紙を使用されていましたが、紙が薄くて商品にあわないものでした。そこで、厚手の非木材紙bagasse(バガス)で箱を作ることを提案。bagasse(バガス)で従来品と同じ発色に成功し、質感も気に入っていただけました。そして比較的安価なbagasse(バガス)にしたとこで、大幅なコストダウンにも成功したのです。

お客様からは「紙箱のデザインは従来と同じなのに、とても使いやすくなりました。コストダウンもとても助かります!」というお声をいただきました。

非木材紙の紙箱は苦労が多く、大変な思いを何度もしましたが、そういった数々の経験が財産となってお客様に価値を提供できていると実感しています。

化粧箱は、商品の一部。 お客様の思いとこだわりを最大限に表現するために、東都紙器がお手伝いします。

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