紙箱は紙質・形・デザインはさまざまあるものの、製造方法は一緒だと思っているお客様が多いのですが、実は、紙箱の種類によって工程が大きく変わります。 そこで今回の東都紙器ジャーナルでは紙箱の中でも「折箱」と「貼箱」の違いについてご紹介したいと思います。紙箱を企画するときの参考にしていただければと思います。
- 「折箱」とは
紙を型抜きし、折り込んで組み立てるもので、和洋菓子、化粧品、薬品と幅広く使われます。「菓子折り」の「折り」は折箱に由来しており、一般的にお菓子にはこの折箱が使われています。貼箱に比べて少ない工程で作ることができるため、大量生産するとかなり安価に作ることができます。
- 「貼箱」とは
厚手の板紙(下の写真・左)に浅い切り込みを入れて折り目を作り、四隅を張り合わせて箱の土台を作ります。そして小間紙(下の写真・右)で包むように貼り付けます。厚手の紙を使っている分、箱の強度が高まり、重厚感を出すことができます。こうした作り方はほとんどの場合、手作業が入り生産されるため、大量生産には向きません。また、料金も高くなります。
東都紙器にできる紙箱とは?
東都紙器では通常の機械貼する化粧箱に加えて折箱も製造しています。貼箱の製造も実績はありますが、生産ラインから外れて製造するため、専門業者よりも割高になる傾向があります。 ただ、折箱でも強度を高め、高級感を出すことも可能です。 「高級感を出したいけれど、貼箱ではコストが見合わない・・・」というお客様に折箱で印刷方法や紙質を組み合わせることで耐久性を高めたり、華やかなテイストを出すなどのご提案をさせていただくこともあります。ぜひ一度ご相談ください。