今回ご紹介するのは、クラフトボードの紙箱・化粧箱です。
最近の化粧箱は、光沢のあるものよりも、クラフトボードのようなザラリとしたナチュラルな風合いが好まれていると感じます。
色のバリエーションが少ないと思われがちなクラフトボードですが、最近では様々な色の紙材が入手できるようになりました。
機能性が高く選択肢の幅が広がるクラフトボードは、今後も人気になるでしょう。
クラフトボードとは?
クラフトボードは、クラフト紙を板紙にしたものです。
クラフト紙は長いパルプ繊維が絡み合っているため、強度が強く、破れにくいのが特徴です。
パルプ繊維の色味がブラウン系統で、ナチュラルな風合いがあります。
リサイクル性が高く環境に優しい点も魅力です。
クラフトボードは厚みが0.3~0.8mmほどあり、クラフト紙よりもさらに強度が高いです。
そのため輸送を兼ねる紙箱・化粧箱でオーガニックな質感を出したい場合、クラフトボードを採用することが増えています。
カラーのクラフトボードが登場!
お客様からは「クラフトボードに印刷したい」という相談をいただくことがあります。
「クラフトボードが持つ強度や風合いが必要。でも色は変えたい」と考えるお客様が多いためです。
東都紙器ではこうしたご要望に対して、印刷ではなく、予め製紙会社が色を抄き込んだクラフトボードをご提案することがあります。
クラフトボード全体に色を印刷すると、次のような問題が発生します。
- 印刷してみないと狙った色になるかわからない
クラフトボードの場合、印刷した色が紙の色に影響されます。例えばクラフト紙に青色を印刷すると、紫色に近い発色になってしまいます。 - 輸送時にこすれて剥げてしまう可能性がある
特に墨色等の印刷をすると、輸送時に商品同士が接触して色が剥げてしまう場合があります。そのため輸送を兼ねる紙箱には向きません。
色が付いたクラフトボードを選ぶ方が、上記のような失敗がなくなり、きれいな仕上がりになります。
以前は、クラフトボードのカラーバリエーションがそれほど多くありませんでした。
しかし最近では、写真のように様々な色の中から選べます。
また裏表で色が違うクラフトボードも登場し、表現できる幅が広がりました。
環境配慮と高級感を両立!開けた時のサプライズを演出するクラフトボードの事例
ここで、クラフトボードを使った化粧箱の事例をご紹介しましょう。
化粧品の容器とスパチュラをセットする箱で、引き出し式のスリーブ箱になっています。
お客様からのご要望は次の2つです。
- 輸送を兼ねるため、紙材はクラフトか段ボールにしたい
- 中箱の側面と底とで色を変えたい
商品自体が軽く、段ボールほどの強度は必要ないため、質感が良いクラフトボードをご提案しました。
商品をセットする中箱の表面は、クラフトボードの風合いを生かしてナチュラルな印象に。
さらに中箱の裏面をスリーブの色と合わせてツートンカラーとし、箱を開けた時のちょっとしたサプライズを演出しました。
FSC認証済みの再生紙を使用しており、環境への配慮と高級感を両立させています。
クラフトボードの紙箱・化粧箱なら、東都紙器へご相談ください。
クラフトボードは、文房具、化粧品、お菓子、贈答品など、ナチュラルで洗練された商品パッケージに採用されています。
東都紙器では、これまで培ってきたノウハウをもとに、コストバランスのよいクラフトボードの紙箱・化粧箱をご提案します。
ぜひ一度ご相談ください。