今回ご紹介するのは、納品された商品をそのまま陳列できるディスプレイ箱、紙製什器です。
スーパーやコンビニのレジ前に置かれているのを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
ディスプレイ箱は商品の保護と陳列の両方の役割があるため、設計にも工夫が必要です。
ニーズは以前より少なくなっているものの、コストパフォーマンスの良さ、機能性の高さから今でも根強い人気があります。
ディスプレイ箱、紙製什器とは
ディスプレイ箱、紙製什器は、コートボールや段ボールなどの梱包箱をそのままディスプレイや紙製什器として使えるものです。
ミシン目に沿って箱の側面を切り取るとそのままディスプレイになります。
蓋を起こして挟み込んでPOPにすることも可能です。
商品を陳列する場合、「幅」のスペースが重要になってきます。
小売の店舗ではお客様の視線を集めることが大切。いかにお客様の視線が行きやすい棚に売れる商品を置くかで売上が決まります。
そのため、限られたスペースにできるだけ多くの商品を陳列する必要があります。商品の横幅が狭ければ狭いほど、より多くの商品を陳列できます。
ゆえにディスプレイ箱は縦長の形状になるケースが多くなっています。
ディスプレイ箱、紙製什器のメリット・デメリットとは
ディスプレイ箱のメリットは次の通りです。
- コストパフォーマンスが高い
段ボールやコートボールのような安価な紙質を利用することと、梱包箱をそのまま陳列できるため省力化が図れること、といった理由からコストパフォーマンスが高いのが特徴です。 - 商品の視認性を高める
商品パッケージの正面だけでなく、上部も見せる形で陳列できるため、2方向から商品を見せることで、お客様の視認性を高めることが可能です。 - 自立しない製品を立てて陳列できる
自立しない商品でも立てて陳列することが可能です。 - 販促効果がある
POPを付けることも可能なため、販促効果が高まります。
一方で次のようなデメリットがあります。
- 商品が動かない工夫が必要
輸送箱を兼ねるため、セットされている商品が動かないように固定しておく必要があります。輸送時に商品が動いてしまうと、開梱時に商品を陳列しなおさなければならないからです。 - ミシン目の切込みが輸送中に切れやすい
ディスプレイ箱は、箱の上部を切り取るためのミシン目を入れる必要があります。このミシン目の切込みの長さが長く間隔が短いと、切り取りやすい反面、商品を輸送中に切れて破れてしまうことがあります。
東都紙器が製作したディスプレイ箱、紙製什器をご紹介
ここで東都紙器が製作したディスプレイ箱をご紹介します。
まず花火のディスプレイ箱です。
花火は立てて陳列しないと商品がお客様に見えないため、ディスプレイ箱が必要になります。
倒れにくくするために、紙箱の重心バランスを工夫しています。
先ほどご紹介したように、ディスプレイ箱はミシン目が輸送時に切れやすいというデメリットがあるので、ミシン目のピッチが重要となります。
強度を強くする部分は切れ込みを長く、そうでない部分は切れ込みを短く設計します。
もうひとつのデメリットを解消するために、輸送時に商品が動かないように仕切を工夫した例をご紹介します。
写真の左側がスプレー型のサビ取り洗浄剤をセットする箱、右側がリップクリームをセットする箱です。
サビ取り洗浄剤のディスプレイ箱は、組み立てると中仕切ができるようになっています。
リップクリームの箱には、井桁の仕切りをセットしています。
ディスプレイ箱、紙製什器は紙箱の設計が決め手!
ディスプレイ箱は、商品の保護とディスプレイを兼ねるため、どちらかの機能が損なうことがないようにするには設計が要です。
東都紙器はディスプレイ箱を数多く製作しており、そのノウハウをもとに使い勝手のよい紙箱をご提案します。
ディスプレイ箱をお考えのお客様はぜひご相談ください。