東都紙器ジャーナル

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化粧箱のデザインデータ入稿方法、注意したいポイントとは?

お客様と化粧箱の製作を進めていく時に、「デザインデータをどうやって入稿したらよいですか?」と聞かれることが増えました。

デザインデータの入稿は間違いやすい部分もあるため、注意したいポイントをご紹介します。

デザインデータはいつ入稿する?化粧箱製作の流れをご紹介

デザインデータの入稿は、化粧箱製作の流れの一部です。

化粧箱の製作は次のような流れで実施されます。

(1) 展開図の設計
化粧箱にセットする商品をお客様からお預かりし、箱の展開図を設計します。商品をしっかり保護できるか、箱の中で容器が動かないよう中枠がきちんと機能するか、というような点を考慮に入れて商品の特性に合わせて設計します。
下の画像は実際の設計図です。

(2) 試作品の作成
白紙で箱を試作し、形がご要望通りになっているかお客様に確認していただきます。

問題なければ発注となります。

(3) 展開図データの送付
展開図データを送付します。お客様がデザインを担当される場合は、展開図データをもとにデザインをしていただきます。

(4) デザインデータの送付(お客様より)
お客様からデザインされたデータをいただきます。

(5) 製版・色校正
印刷で使用される版を作ります。狙った色が出ているか、色校正を行います。

(6) 製造
お客様から承認いただければ、製造開始です!

ご注文の流れの詳細についてはこちらをご覧ください。>>ご注文の流れ

デザインデータ作成時の注意点

それではデザインデータ作成時に、どこに注意すればよいのかご紹介します。

  •  化粧箱の正面の位置
    化粧箱の場合、正面を考えてデザインする必要があります。
    キャラメル底、地獄底、ワンタッチ底の化粧箱は、フタを背面から開ける場合と、正面から開ける場合があります。
    一般的には、奧からフタを開けるため、図では右から2番目の面が正面になります。糊で貼り合わせる部分が背後になり、化粧箱をディスプレイする際に隠すことができるというメリットがあります。
    反対に正面からフタを開ける場合は、図の左(背面と書いてある部分)が正面になります。
     
  • 色の印刷範囲とテキスト・ロゴの印刷範囲
    上の画像を見ると、印刷範囲とテキスト範囲に微妙な違いがあることがわかっていただけると思います。
    青い点線は、罫線を超えて糊付けの面の3㎜ほど食い込んだところまでが印刷範囲となっています。これを印刷の専門用語で「塗り足し」と呼ばれます。
    紙材はとても繊細で、乾燥すると収縮こともあります。その状態で組み立てると、印刷されない白い部分が見えてしまいます。そのようなことを防ぐために塗り足しが必要になっています。
    反対に塗り足しを超える範囲に印刷はできないという点にも注意が必要です。糊を付ける部分に印刷してしまうと、インクによって接着が弱くなってしまうためです。
    また文字やロゴを印刷する領域は、折れ線よりも2㎜以上内側に配置しないと箱として組み立てた時に文字が見切れてしまいます。

  • 文字の配置について
    文字の印字開始の位置が行ごと、ブロックごとに合っていないデータが意外と多いです。見栄えに直結してしまうため、ブロックで文字の印刷開始位置を合わせることをおすすめしています。また、テキスト領域をアウトライン化しないと、データとして確認することができないので注意です。

デザインデータ良い例・悪い例

デザインデータについて間違いやすい分を実際の紙箱デザインで作ってみました。
紙箱デザインの際にぜひ参考にしてください。

◆悪い例

◆良い例


その他の注意例とともにまとめたガイドラインもご用意しています。こちらからご覧ください。>>データ入稿の注意点.pdf

商品パッケージは、ブランドの顔とも言うべきもの。素敵なデザインが届くのをいつも楽しみにしています!

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