東都紙器は紙箱の専門メーカーなのですが、実は台紙のお仕事も多いです。
そこで今回の東都紙器ジャーナルは最近納品したワイシャツ用の台紙をご紹介します。
ご依頼いただいたお客様は、シャツの生地を海外から輸入してテーラーに卸す事業を展開している老舗企業です。
今回、テーラーに納品する際に必要となる台紙の製造を依頼いただきました。
以前は他の会社に発注していましたが、その会社が廃業してしまったのだそうです。東京紙器工業組合やホームページから検索され、今回お声がけいただきました。
シャツの生地を守り、ディスプレイを引き立てる台紙
東都紙器が製造した台紙がどのように使用されるのか、お客様先にお伺いして納品の流れを見せていただきました。
出荷の際はシャツの生地を1着分ずつハサミで裁断します。長さを合わせ、真っ直ぐに断つのは熟練の技術があってこそ、なのだそうです。
裁断した生地に台紙をはさみこんでたたみ、梱包します。
納品後はテーラーの店舗で台紙の罫線に沿って折りこみ、本の背のように立ててディスプレイします。
布を立ててディスプレイできるだけの強度と堅さを出すために、紙材はコートボール450gを採用しています。
一生懸命に製造した商材が使われるところを実際に見て「これからもお客様に喜ばれる高品質なものを作りたい!」という思いが強くなりました。
台紙に使われる紙材やよくある加工とは?
台紙の紙材にはコートボール450g~550gがよく使われます。一番厚いコートボールは600gです。
コートボールは、表面にコーティング剤を塗工した厚紙のことです。再生紙のためコストを抑えることができますし、裏面が白なのでファブリック系の商品に欠かせない清潔感があります。
この事例では罫線をつけて折り曲げられるようにしていますが、それ以外にも折り曲げる部分に紙材の厚みの半分ぐらいまでカットする「半切れ」加工も可能です。
シンプルな形状であれば抜型が不要になるため、よりリーズナブルにご提供できます。
台紙はどんなことに使える?
今回のようなファブリック商品を梱包する時に下支えする台紙だけでなく、カラーキーパーもできます。また、既製品のワイシャツについてきれいにたたんだ形をキープするための台紙も作成可能です。
ファブリック製品以外にも、アクセサリーや雑貨などをディスプレイする台紙も実績があります。
今回の事例のお客様からは、機能的かつコストを抑えた提案が評価されました!
紙材や印刷、加工まで精通した東都紙器ならではの提案を心がけています。台紙をお探しの方はぜひ一度ご相談ください。