東都紙器ジャーナル

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商品パッケージの色がブレる?!最難関色といわれる紺色の「色ブレ」改善事例

先日、新規のお客様から「パッケージの色がブレてしまって困っています」というご相談がありました。

既に発売されている商品のパッケージで、同じロットの中でも色が違ってしまう場合があるとのことでした。

実際のパッケージを見せてもらう前から「色は紺だろう」と予想していましたが、やはりそうでした。

化粧箱/パッケージ 印刷 紺色

色ブレの原因とは?

パッケージはC(青)M(紅)Y(黄)K(黒)の基準の4色を掛け合わせて作る「プロセス4色」で紺色を印刷しています。掛け合わせているため、4色の配合が少しでも変わると、赤浮きしたり、青色が濃くなってしまうのです。

中でも紺色は最難関の色です。青と赤を重ねる必要があるため、どちらかの色に引きずられる可能性が高くなるためです。

予め専用のインクを調合する「特色」であれば、このような問題は発生しなくなるのですが、特色では写真のような深みのある紺色が表現できない場合があります。またこのパッケージでは画像も印刷するため、少なくとも画像の部分はプロセスカラーにしなければなりません。

特色+プロセス4色もできますが、コストの問題が出てきます。

印刷についてはこちらの記事もご覧ください。>>化粧箱(紙箱)を美しく彩る印刷の基本の色とは?

そのため今回のパッケージの場合はプロセス4色で解決しなければならないことがわかりました。

色ムラを最小限に抑えることに成功!

東都紙器では以前同様のご相談を受けたことがあり、ノウハウがありました。

お客様には「プロセス4色では色ブレを完全になくすことはできないが、色ブレの範囲を小さくできる」とご説明しました。

化粧箱の色ブレは、ブランドイメージを損なうことになりかねません。「ぜひ東都紙器さんで色ムラを抑えてほしい」というお客様のご要望にお応えして、東都紙器でパッケージ製造をお引き受けすることになりました。

色ブレは、室温・湿度や機械の設定が原因となります。室温・湿度を徹底的に管理した上で、印刷の微妙な調整を常に行う必要があります。

さらに今回は既存のパッケージだったため、色そのものを完璧に再現する必要があります。もちろんデザイン時の色指定のデータはあるのですが、使用する印刷機によって色が微妙に違う場合もあり、色校正が必要になります。

東都紙器では印刷会社と二人三脚で、想定できるあらゆる条件下での印刷テストを繰り返して、色ムラを徹底的にチェックしました。

その結果、製造した化粧箱の色の安定性を高く評価していただき、別の商品についてもパッケージをお任せいただくことになりました!

ご相談の中には、東都紙器では対応できないものもあるのですが、経験をもとに、どういったことが原因か、東都紙器にできることは何か、丁寧にご説明するようにしています。

お困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

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