先日、新規で化粧箱制作を検討されているお客様が東都紙器の工場を見学に来られました。
お客様の開発された化粧箱は、同じシリーズで色違い・香り違いといった多彩なバリエーションがあります。
バリエーションがある場合、商品パッケージのデザインをブランドイメージとして統一し、表記の一部のみを変えるケースが多くなっています。
紙箱のコストが下げられる反面、パッケージの見た目がほぼ同じとなるため、目視では判別しにくくなるという問題があります。
作業中に種別の異なる紙箱の抜生地を積み重ねてしまうと、作業の過程で違う種別の紙箱が混入し、パッケージと商品の中身が合っていないという問題が起きる可能性があります。
お客様は異品種混入を心配されていたため、東都紙器がどのようにこの問題に対応しているかを見ていただきました。
異品種混入を防ぐ仕組みとは
東都紙器では自動製箱機のライン上で画像を解析し、この問題に対応しています。
化粧箱に商品の種別ごとにバーコードを印刷します。バーコードは糊代の部分に印刷するため、製箱されると外からは見えません。
自動製箱機に画像解析のシステム(グルーモニタ GM6600)を取り付け、加工をする際にバーコードで同品種かをチェックしています。
異品種混入を高精度に検知、エラー時はその場で原因究明
こちらが自動製箱機です。
化粧箱が1枚1枚ラインに流れていきますが、カメラで糊代部分のバーコードを撮影します。
製箱中の紙箱が裏面を上にして流れていきます。それをカメラが表面のバーコードを下から読み取ります。
他品種のバーコードが印刷された抜生地が1枚でも入った場合、パトライトでオペレーターに知らせ、ラインが自動的にストップします。原因を調査し、異品種混入の問題が発生した場合は納品物を再検査します。
こちらが画像解析のシステム(グルーモニタ GM6600)のモニター画面です。
ちなみにグルーモニタ GM6600では、異品種混入の他に適切に糊付けされているかを画像解析でチェックしています。
糊付けの加工をした後、上からのカメラで撮影し、糊の量が適正であるか、糊付けの位置がずれていないかを確認しています。
先日東都紙器に見学に来られたお客様は、工場内の品質管理にご満足いただき、無事に成約することができました!
東都紙器では、長年培ったノウハウをもとにした企画力と、熟練の職人、そしてIT技術による精度の高さを組み合わせ、付加価値の高い紙箱を制作しています。
もし発注にあたって不安なことがございましたら、どうぞご遠慮なくご相談ください。