先日、自動平盤打抜機を導入しました。
自動平盤打抜機は、抜き加工の工程において抜型を使って紙を打ち抜く機械です。
もともと同様の機械を導入していたのですが、操作が難しく熟練者でないと使えませんでした。
また従来は、打ち抜きのズレを人が検品していたため時間がかかっており、何とか改善したいと考えていました。
そこで「sanwa TRP-1060・S」導入を決断。どのような効果があったのかをご紹介します。
熟練者でも検出できなかったズレを補正し、品質に磨きをかける
sanwa TRP-1060・Sは抜きズレを検知する高性能カメラ検知機を導入しています。1ミリ以下のズレでも検知する精度の高さで品質向上が期待できます。
実際に、目視では検出できなかったズレも検知できています。
東都紙器の検品担当者は業界でもトップレベルのスキルを持っていると自負していますが、その担当者の経験値と組み合わせてさらに品質を向上させる予定です。
また検知した場合機械が自動で停止するため、不良を最小限に抑えられるのも嬉しいメリットです。
生産ラインを見直して生産性が向上
機械を導入するにあたり、生産ラインを改めて見直しました。各作業の担当者と話し合ってアイデアを出し合い、レイアウトを検討しました。
これまでも改善を重ねてきましたが、改めて生産ラインを確認していくと、動線にムダがあったり、抜き加工から貼り加工への製品の流れが非効率だったりと、細かな問題点が明らかになりました。
改善するためにどうしたらよいか、普段作業を担当している人ならではの意見を聞くことができ、新たな気づきがありました。
機械の処理能力も従来の機械では1時間に1600回転だったのが、3,000~5000回転に。2倍以上の生産性です。
このように機械の処理能力はもちろん、生産ラインを見直したことで生産性が向上しました。
「仕事が楽しい」社員のモチベーションがアップ!
実は社員のモチベーションも上がるという意外な効果もありました。
生産ラインを見直したせいか、「以前より明るくなって働きやすい」という声が聞かれるようになったのです。
また、最近ベテランの抜加工機オペレーターの方を採用したのですが、新しい機械をすぐに使いこなせるようになり「毎日がすごく楽しい」と言っています。その社員は入社前から抜き加工の経験はあったのですが、新しい機械ではいろいろな工夫ができるのでやりがいがあるようです。
今回の導入で大ロットの段ボール用紙の打抜き加工も内製化することもできました。さまざまな観点から生産性向上に取り組み、お客様に還元していきたいと考えています。