中国向けのパッケージのご依頼が増えてきている昨今、市場の大きさが日本と比べ物にならないくらい大きいということはもちろん、嗜好が日本人とは違うなと感じることがたびたびございます。
例えばこちらは、中国では知らない人はいないと言われるカリスマ美容家がプロデュースした美容クリームです。富裕層をターゲットとした商品で、企画・製造は日本で行っています。
パッケージはこの度、東都紙器のホームページよりご相談をいただきました。小回りがきくことや、事例のパッケージの品質が高いこと、安定的な供給力を持っていることを評価していただけたとのこと、とてもうれしく思います。
さて、今回のパッケージについてのお客様からのご要望は、主に以下の3点です。
- 商品の容器が小さいため、大きめの箱にして存在感・高級感を演出したい
- 日本で製造して中国に輸送するため、強度の高い紙箱にしたい
- ぱっと目を引く個性的な印象にしたい
商品が縦に長いひし形の形をしているため、商品の大きさに合わせて箱を作ってしまうと、商品のフェースを正面に向けて加工できないという問題があります。また、あまり大きな箱にすると、商品が箱の中で動いてしまいます。そこで中敷きを使って、大きめの箱でも品よく収まるように工夫しました。
紙はホログラムを使用。光が偏向して色みが変わります。見る角度によって色が全然違うことが写真からもわかっていただけると思います。
以前は赤や金など、はっきりとした派手な色が好まれていましたが、最近では少し変わりつつあるようです。ホログラムは視覚的なインパクトと豪華さを演出できることから好まれています。
文化・嗜好の異なる海外向け製品。今回は「中国」における好みの傾向について考慮を重ね、ラグジュアリーな商品にふさわしいパッケージを目指しました。
東都紙器では海外向け製品のパッケージ開発も手掛けます。ぜひご相談ください。