紙材・加工のいろいろ

紙材・加工のいろいろ

化粧箱に使われる紙材や、印刷、表面加工の種類をご紹介しています。

化粧箱の紙材はほとんどがボール紙(板紙・厚紙)といわれる厚地の多層紙を使用しています。最もよく見かけるのが白い表層と灰色の中裏層を合わせているタイプです。
白い表層には印刷を行います。光沢を出したり、表面を保護するためにニス引きのような表面加工を行うこともあります。表層に白い紙を貼り合わせる代わりに、表面がざらざらしているような素材感のある紙や、金銀などの光沢紙、特殊なプリントをした紙などを貼り合わせることもできます。
また、灰色の中裏層は通常は古紙を80%以上含んでいます。
必要に応じて、表裏とも白くすることもできます。

紙材のいろいろ

[ボール紙の種類]

紙器用板紙 白板紙 マニラボール
(塗工・非塗工)
上層(表面)はさらしパルプなど、中裏層は古紙やパルプですき合わされた板紙。
絵はがき、カード類、美術本、図鑑など厚手の印刷物や印刷箱(液体食品・化粧品・石鹸・タバコ・薬品など)によく用いられます。かつてマニラ麻の繊維を原料に使用したことから、こう呼ばれています。
白ボール
(塗工・非塗工)
板紙でもっとも多く用いられる種類。上層はさらしパルプ・上白系古紙など、中層と裏層を古紙やパルプですき合わされた板紙。通常マニラボールに比べて厚手。折りたたみ箱(最も一般的な紙箱、印刷されて使われることが多い)などに用いられる。塗工品は印刷効果がよく食料品、雑貨、繊維製品、洗剤などの包装容器に使用されます。
黄ボール 古紙で稲わらを主原料として抄紙される黄土色の板紙。通常表面に外装紙を上貼りして上製本のしん。ブックケース、洋装箱、製紙玩具などに使われます。
かつては板紙の主流でしたが、現在はあまり使われません。
チップボール 古紙を主原料として抄紙された板紙。黄ボールに代わって使用されるようになった安価なボール紙で、使われ方も似ています。
チップボール 古紙を主原料として抄紙され、染料で着色したもの。上貼りせず機械箱などに使われます。

※ 経済産業省の『生産動態統計調査』の分類を基にしています。

[一般的に用いられる坪量]

品種 g/m2
Aマニラ 190 210 230 260 320 370
白ボール 270 310 350 400 450 550 600
黄板紙・チップボール 400 450 550 600 650 700 750 800
クラフトボール 310 350 400 450 600

※ 紙の厚さは1平方メートルあたりの重量で表現します。数が大きいほど厚い紙です。

印刷のいろいろ

化粧箱の印刷には、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷などが使われます。主流はオフセット印刷で、化粧箱に要求される品質を満たし、後工程がしやすい上、小ロット生産に適しているので最も多く使用されています。

オフセット印刷:平版

特徴
  • 版が平らでアルミニウム版(PS版)が多い
  • 水を使うために淡くソフトな調子
  • ブランケットのインキ転移率がよく見当もよく、高精密の印刷が可能
  • 原稿の再現性がよく、調子が豊かで美しい印刷
  • 製版時間が短く、版修正が比較的容易で安価
  • 枚葉は小ロットに適する
  • 紫外線硬化形インキを使用すると液体紙容器のポリエチレン面に印刷可能
欠点
  • 水を用いるのでインキとのバランスに注意
  • インキの盛りが薄いため濃度安定性を欠き、濃度に限界
  • 耐刷力が短い
表現
  • 網点の大小で表現

グラビア印刷:凹版

特徴
  • 版が凹状で円筒状の鉄製シリンダ(銅メッキ/クロームメッキ)
  • 版を深くできるために深みがあり、色調が豊か
  • 基本色(黄、赤、青、黒)ですべての色を表現
  • 短時間に大量印刷が可能
  • 原稿の再現性がよく、特に濃淡の再現性がよい
  • 印刷基材の適用範囲が広い
  • Roll to Rollで二次加工有利
  • 電子製版はグラデーションがきれいに入り、調子もよい
  • 網点グラビアは色相が安定し、再版でも色のバラツキが少ない
欠点
  • 淡い刷り色が不得意
  • 製版時間が長く、版修正が困難で高価
  • 小ロット品は不適当
表現
  • 網点の大小で表現

[凸版印刷:フレキソ]

特徴
  • 版が凸版でプラスチック樹脂
  • 版より直接印刷されるのでインキの着肉量が多い(迫力がある)
  • 文字印刷が多く、文字はシャープ
  • カラーの調子がよく名画などの高級印刷に使用
  • 比較的色ムラが少ない
  • 製版時間が短く、版修正が容易で、比較的安価
  • 枚葉は比較的小ロットに適す
  • フレキソ印刷はプラスチックや段ボールに印刷可能
欠点
  • 基材の平滑度が印刷効果に影響
  • 仕事の切替え時間(ムラ取り時間)が長い
  • 耐刷力が比較的短い
表現
  • 網点の大小で表現

表面加工のいろいろ

表面加工にはさまざまな種類があります。光沢を出してより美しい仕上がりにしたり、輸送中の箱同士の摩擦による印刷面のキズや汚れなどを防止するなどの効果があります。

[ニス引加工]

印刷機を使って行う加工と樹脂コーティング機械を使って行う加工があります。この場合、製凾に必要な接着部分を除いた版を用意します。 接着部分にニスが塗布されていると製凾機での糊付けが擬似接着状態になり、剥がれやすくなり、クレームの原因となります。

[UVニス引加工:紫外線硬化形ニス]

UVオフセット印刷機内で行うニス引き加工で、ニス引き直後に紫外線(UV)を照射することにより、表面が瞬時に硬化し、印刷面を保護し、次の工程へ時間をかけずに行なえます。

[ビニール引加工]

最も一般的に用いられている表面加工の方法でロールコータ方式とグラビアコータ方式がある。

[プレスコート加工]

印刷表面に強い光沢をつける表面加工方法でロールコータで印刷面に樹脂などを溶解し、ローコーティングして乾燥させ、その後、 鏡面光沢のある金属製ロールや平板、あるいはエンドレススチールベルトなどによって過熱プレスし、一定時間経過後、剥がし取り、印刷面に強い光沢を付与する方法です。

[フィルム貼加工]

板紙の表面にプラスチックフィルムを接着剤貼り合せたものです。以前はポリ塩化ビニルフィルムが一般的でありましたが、環境問題からポリプロピレンフィルムを使用されている事が多いです。 品質的にはプレスコートよりさらに光沢性、平滑性、柔軟性に優れています。
*PP貼 マットPP貼
*PET貼 マットPET貼
*PET窓貼 など

[箔押加工]

箔押しは箔(ホイル)に接着剤を塗布し凸版(箔版)を用いて加圧し、箔を転写する加工です。箔の種類としては様々ですが、一般的には金、銀等の蒸着のものから顔料系の箔、又はホログラム等の特殊な箔もあります。

[空押し/エンボス加工]

箔(ホイル)を使用せず、金版で紙面に圧力をかけて型押しする加工です。型押し部分は凹んだ形になります。エンボス加工は金版で浮き出しする方法で、雄雌型を用いてその間に紙を挟み加圧して仕上げるものです。



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